生酵素サプリを飲んでいる方の中には、「他のダイエットサプリと一緒に飲んだらもっと痩せられる」と思っている方もいるかもしれません。
また、薬を服用している方は生酵素サプリを飲んでも大丈夫かどうか気になりますよね。
結論としては、生酵素サプリの原材料は野菜や果物がほとんどなので、相性が悪い飲み合わせは基本的にはありません。
また、生酵素サプリは1粒に酵素だけでなく、様々な栄養素が含まれているので、他のサプリとの併用は必要ないのです。
むしろ、栄養素は種類によっては過剰摂取による体への悪影響があるものがあります。
この記事では、生酵素サプリについて
- 薬との飲み合わせ
- 他のサプリとの併用
- 過剰摂取すると危険な栄養素
について解説していきます。安全に生酵素サプリを飲んで、楽々ダイエットしちゃいましょう。
薬との飲み合わせ
参考:日本調剤
薬によっては飲み合わせに注意しなければならないものがあるのは、皆さんご存知ですよね。
降圧薬+グレープフルーツジュースなどは有名ではないでしょうか。
グレープフルーツジュースには、代謝酵素の働きを阻害する成分が含まれています。
体内に入った薬がなかなか代謝されないので、医師が想定した以上に薬が効きすぎてしまうのです。
生酵素サプリと一緒に注意してなくてはいけないのは、例えば便秘薬です。
便秘薬は、便を膨張させたり、柔らかくしたりすることによって便秘を改善する薬で、市販の薬局などにも置いてあります。
便秘に悩んだことのある女性なら、一度は使ったことがあるのではないでしょうか?
生酵素サプリは乳酸菌、食物繊維、オリゴ糖などの働きで腸内環境を整え、便秘を解消する働きがあります。
2つの便秘解消効果を持つ商品を同時に使ってしまうと、過剰に効果を発揮してしまい、下痢になってしまう可能性があります。
他にも、薬の種類は千差万別なので、生酵素サプリと相性の悪いものがあるかもしれません。
薬の飲み合わせによる副作用は想像もつかないものが多いからです。
持病がある方や、常備薬を服用している方は、一度担当のお医者さんに相談したほうが良いでしょう。
生酵素サプリとピルの併用
生酵素サプリとピルの併用については、基本的には問題ないという意見が多いです。
しかし、ピルはあくまで薬です。
副作用でどのようなことが起こるかわからない以上は、処方してもらった病院に行って確認するのが一番です。
他のサプリとの併用
生酵素サプリと他のサプリを同時に飲むと、栄養素の過剰摂取になってしまうことがあります。
栄養素は通常の食生活に生酵素サプリを加えた程度では1日の摂取量の上限は超える可能性は低いです。
しかし、偏った食生活をしていたり、同じ生酵素サプリを用量を守らずに摂取したり、他の栄養サプリと併用したりすると上限をオーバーしてしまうことがあります。
また、カロリーカット系のサプリは栄養素の吸収を邪魔するので、せっかく生酵素サプリで摂取した栄養素が無駄になってしまいます。
生酵素サプリダイエットをするなら、他のサプリとは併用しないのが、安全性の面でもコスパの面でもおすすめです。
過剰摂取すると危険な栄養素
生酵素サプリを摂取する際に、特に注意しなければならない栄養素を下の表にまとめました。
栄養素 | 1日の摂取量の上限 | 主な含まれている食品 | 過剰摂取した場合の副作用 |
ビタミンB1 | 10g | 豆類、豚肉、のり、豆腐、ごま | 頭痛、いらだち、かゆみ |
ビタミンB6 | 45mg | 肉、魚、落花生、豆類、卵 | 感覚神経障害 |
葉酸 | 900μg | レバー、枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草 | 神経障害、発熱、じんましん |
ナイアシン | 250mg | レバー、魚、肉、 | 消化不良、下痢、便秘、肝機能低下 |
鉄 | 40mg | レバー、魚、肉 | 鉄沈着症、便秘、胃部不快感 |
カルシウム | 250mg | 牛乳、小魚、海藻、大豆 | 高カルシウム血症 |
銅 | 10mg | かき、するめ、レバー、ナッツ | 肥満、高血圧、糖尿病、心不全 |
亜鉛 | 250mg | 魚介類、かき、うなぎ | 銅欠乏、貧血、胃の不調 |
マンガン | 11mg | 全粒穀類、豆類、ナッツ、茶葉 | 中枢神経に支障をきたす |
セレン | 350μg | 魚介類、動物の内臓 | 脱毛、筋肉の痙攣、下痢、関節痛 |
食生活が偏っていて、毎食同じような食事をしている場合は生酵素サプリによって栄養素の過剰摂取が起こってしまう可能性があります。
また、ビタミン系やミネラル系のサプリとの併用も危険です。
生酵素サプリはそれだけで様々な栄養素を補給できる、栄養補助食品です。
生酵素サプリを利用するのであれば、一つのサプリに絞ることをおすすめします。
ビタミンB1の過剰摂取
ビタミンB1を過剰摂取すると、頭痛、いらだち、かゆみなどの症状がでる可能性があります。
1日10g以上は摂りすぎです。
通常の食生活において摂りすぎることはありませんが、サプリを利用する際には注意が必要です。
ビタミンB6の過剰摂取
ビタミンB6は過剰摂取すると感覚神経障害の症状が出る可能性があります。
45mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎることはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
葉酸の過剰摂取
葉酸は過剰摂取すると、神経障害、発熱、じんましんなどの症状が出る可能性があります。
900μg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
ナイアシンの過剰摂取
ナイアシンは過剰摂取すると、消化不良、重篤な下痢、便秘、肝機能低下、劇症肝炎などの症状が出る可能性があります。
250mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
鉄の過剰摂取
鉄は過剰摂取すると、鉄沈着症、便秘、胃部不快感などの症状が出る可能性があります。
40mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
カルシウムの過剰摂取
カルシウムは過剰摂取すると、高カルシウム血症などの症状が出る可能性があります。
250mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
銅の過剰摂取
銅は過剰摂取すると、肥満、高血圧、糖尿病、心不全などの症状が出る可能性があります。
10mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
酢などの酸性の食品を、銅鍋などにいれると、銅が溶け出して銅の過剰摂取を引き起こすことがあります。
亜鉛の過剰摂取
亜鉛は過剰摂取すると、銅欠乏、貧血、胃の不調などの症状が出る可能性があります。
250mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
マンガンの過剰摂取
マンガンは過剰摂取すると、中枢神経に支障をきたす可能性があります。
11mg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
セレンの過剰摂取
セレンは過剰摂取すると、脱毛、筋肉の痙攣、下痢、関節痛などの症状が出る可能性があります。
350μg/日が上限となっており、通常の食生活で摂りすぎるはありません。
サプリを利用する際には注意が必要です。
乳酸菌の過剰摂取
乳酸菌は過剰摂取しても問題はありません。
大量に摂取しても、そのほとんどが便と一緒に排出されます。
消化器官が弱い人は下痢になることがあります。
ビフィズス菌も同じ理由で過剰摂取しても問題はありません。
オリゴ糖の過剰摂取
1日20g以上オリゴ糖を摂取すると、ガスが貯まる、胃部不快感、腹痛、下痢、むくみ、こむらがえりなどの副作用が起こる可能性があります。
オリゴ糖は善玉菌を増やすのですが、その際に悪玉菌は死滅反応を生じさせます。
その死滅反応が、さきほどのような不快な症状を引き起こします。
副作用が心配な人は、最初は少量から摂取して徐々に慣らしていくのが良いかもしれません。
食物繊維の過剰摂取
食物繊維の摂りすぎは、栄養の吸収を妨げたり、便秘になったりします。
食物繊維が多いと、食べたものが体の中を速いスピードで通り過ぎてしまい、ビタミンやミネラルが吸収される前に排出されてしまいます。
また、不溶性食物繊維が多すぎると、お腹の中で水分を吸ってふくらみ、消化をゆっくりにしてしまいます。
その結果、排出されにくくなり、便秘につながります。
【生酵素サプリの飲み合わせ】まとめ
生酵素サプリは飲み合わせを間違えると、効果が半減するだけでなく、体へ悪影響が出てしまう可能性もあります。
常備薬があったり、通院している方は念のためにかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。
また、他のサプリとの併用もおすすめできません。
生酵素サプリダイエットをするなら、生酵素サプリだけを飲み続けることがダイエットを成功させる秘訣です。